top of page
title_top.gif

忘年会のご報告

p001.jpg
p002.jpg
p004.jpg

  去る12月11日(土)、宮窪の浜集会所で当会の忘年会が開催されました。料理はもちろん、会員の手づくり(宮窪流)。宴会前から、女性陣と鯛とり名人の漁師父子が準備に奮闘!出席者は、会員家族と当会をご支援下さっている方々の総勢約60名となりました。会員の多くが集まる機会は、総会と忘年会の年2回に限られてくるため、忘年会の冒頭は活動の進捗報告が行われました。乾杯を前に、説明が10分ほどあり、その主な内容を「忘年会のご報告」として掲載したいと思います。

 ☆「能島の里を発展させる会」→「能島の里」へ
  大きな出来事としましては、今秋11月16日に法務局で法人名称変更の手続きを行いました。これにより、当会は「NPO法人 能島の里」として新たなスタートを切ることになりました。発足からこれまでは、準備期間のような位置づけでありましたが、カレイ山展望公園にて、炭焼窯・ヤギ小屋・遠見茶屋(カレーライス)・しまとく市場・遊歩道・観月会・婚活ツアーなど、様々な取り組みを小所帯ながらも達成してきました。

 ☆地域再生大賞の候補に!
  嬉しいニュースとしましては、そんな当会が「第1回地域再生大賞」の候補にノミネートされたことです。この賞は、地域活性化に取り組む団体を支援しようと、全国の地方新聞社と共同通信社が合同で創設したもので、今年が第1回目となります。当会は、愛媛新聞社様の推薦を得て、愛媛で1つの団体だけに選ばれる候補に! 
 今後、1次選考を通過した全国50団体の中から、有識者らでつくる大賞選考委員会をへて、来年1月末に大賞(1件)・準大賞(2件)・ブロック賞(6件)が決まることになっています。これまでの活動が評価されたことを大変嬉しく思います。
  受賞しようとしまいと、これまで同様、宮窪のまちづくりに誠心誠意に取り組むとともに、しまなみ海道の活性化にも大きく貢献したいと考えており、その意志を忘年会にて確認致しました。

p002.jpg

​☆鯛の燻製試食会

 つづくご報告としましては、今年度の活動事業計画にあがっていた【鯛の燻製事業】に向けた動きが始まったということです。そもそもこの事業は、当会の小規模予算では実行が難しく、助成金事業で実現を図りたいとして、準備を進めて参りました。事業内容は、宮窪町の沖合で獲れる真鯛を“丸々一匹”燻製にした商品を、地域のブランド特産品として販売し、地域の活性化を目指すというものです。

  そこで、当会理事で漁師歴35年の藤本二郎氏(52歳)の力を借りて、その「みやくぼ潮流鯛姿燻製等の製造販売事業」に取り組むことになり、今年度の(財)えひめ産業振興財団の「地域密着型ビジネス創出事業助成金」の採択を受け、今秋11月から本格的に動き出しました。事業の予算規模は約300万円で、このうち3分の2を同財団にご助成を頂き、残り100万円を二郎氏と当会とが半分ずつ負担することに。二郎氏には製造を手掛ける会社「㈱蛭子丸」を設立頂き、販売については当会が行う予定です。すでに、製造に必要な燻製と真空パックの機械を購入し(約200万円)、燻製工房も宮窪の大川河口付近に出来上がっています(会員所有の空き倉庫を、会員の手で改修)。あとは味の追求で、来年3月の販売を目標に致しております。  なお、二郎氏といえば、宮窪の潮流体験を「水軍ふるさと会」(当会の前身)とともに立ち上げた功労者で、宮窪港で毎月1回開催される宮窪漁師市の運営にも中心となって取り組んでいます。ご子息も若くして家業を手伝い、漁業後継者として独立するまでになっています。当会の催しがあれば、いつも魚介類の調達・もてなしで奔走頂ける藤本ご一家は、宮窪漁業の未来にとっても至宝のような存在です。

  鯛といえば、刺身・煮付け・アラ炊き・塩焼き…が思い浮かびますが、これを燻製にするという試みは、漁業のまち・宮窪では初めてのことと思います。燻製にしたら、どんな味になるのか…。試作品をつくってくれたのは、宮崎県都城市にお住まいの厚澤秀憲・アンご夫妻で、アンさんの母国は北欧のデンマークです。アンさんは、母国のお国柄もあってか、ハムやソーセージの燻製料理が得意です。そこで、当会理事で海洋カメラマンの添畑薫氏が、仕事で親交のあった秀憲氏(ヤマハ発動機㈱の特許船外機の発明者)に鯛燻製の試作を依頼し、6月9日にご夫妻を宮窪へ招いて試食会を行いました。
 このほど、機械が据えられてからは、再びご夫妻そろって宮窪へお越し頂き、忘年会までの数日間、技術指導をして下さいました(忘年会にも参加)。工程は[前処理→塩漬け→塩抜き→整形→乾燥→燻煙]の流れで、塩はご当地メーカーへのこだわりから“伯方の塩”を使用。出来上がった試作品には“温燻”と“冷燻”があり、二郎氏は冷燻の生ハムのような味を追求したい考え。まだまだ納得のいく味には出会っていないとか。忘年会では“冷燻”が参加者に振る舞われ、遠見茶屋のカレーのレシピを考案頂いた松本裕司さんのアドバイスで、ワインと一緒に試食を楽しんだしだいです。

なお、忘年会の特別ゲストは、昨秋の観月会でお世話になった三線演奏者の上原伸浩先生で、三線が奏でる音色がBGMとなって会場に響き渡りました。

p003.jpg
広報担当 大成
bottom of page