できることをコツコツと(2/19~20)
2月19日は、国指定史跡・能島城跡で、平成22年度発掘調査現地説明会がありました。当会員の中には、実際に発掘にたずさわっているものや、村上水軍博物館のミュージアムパートナーとして、当日の潮流ガイド(筆者)や綱取りのボランティアに励んでいるものが何名かいます。発掘の成果につきましては、後日(筆者の持論もまじえて)ご報告したいと思います。
◎松下政経塾生も作業に参加
さて、説明会当日も、カレイ山展望公園では数名が作業を行いました。筆者が現地に到着したのは午後1時頃でしたが、女性スタッフが気をつかって賄い飯(他人丼)を用意してくれました。タダ飯を食べて、何もせずに帰るわけにもいかず、以前から気になっていた側溝の落ち葉すくいと強風で落下した枝拾いを1時間少々実施。この作業には、松下政経塾生の丹下大輔氏(第30期生/現役)も参加し、同塾の早朝研修で鍛えた掃き掃除に奮闘頂きました。
丹下氏は、今治市波止浜出身の青年(25歳)です。研修テーマが“今治のまちづくり”ということで、実際に現地へ足を運んで地域課題の把握や人脈づくり、今治活性化の将来的ビジョンの検討を行っております。当会の活動にも関心を示され、現地説明会受講の後、カレイ山にお越し頂いたしだいです。
この日、女性スタッフは“春に備えて”花鉢の植え替えを行い、男性スタッフは前述の作業の後、しまとく市場裏斜面の倒木等の除去。収集された木々は、“当面の寒さに備えて”薪燃料になる予定です。
◎サプライズ作業(2月の季語は…)
2月20日は、第3日曜日ということで、当会の全体作業日でした。肝心要の現場監督が不在(孫休暇)ということで、この日もできることをコツコツと。たまたま、早朝に某会員が友浦漁港でワカメを大量採取(大潮)しましたので、これをしまとく市場で茹(ゆ)で上げ、茎と葉により分ける作業を行いました。茎は佃煮・煮物、葉は遠見茶屋のカレーライス備え付けのサラダに活用できそうです。宮窪の資源(歴史&自然)を有効活用することは、当会の掲げる「潮流美術館」とも一致します。
ところで、俳句の世界では、若布(ワカメ)は2月の季語にあたるそうです。この作業に参加した準会員のN君が一句。「舟若布 山で茹で上げ 島の旬」。解説を加えるなら、【旬】とは、しまとく市場のお食事処のことです。次点も紹介しろ!というので、以下2句「船で採り 山で茹で上げ 島ワカメ」「茹で上がり 春呼ぶみどり 若布かな」。お粗末様でした