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友浦の善福寺にて本尊開帳法要(4/8)

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ご開帳です(中央がご本尊)
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地蔵菩薩立像
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善福寺境内にある宝篋印塔(国重文)
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護摩壇に投げ込まれる祈願のお札
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火渡り修業
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閉会を告げる餅なげ

  今年は、友浦地区の善福寺にて、24年に一度の本尊開帳法要があるというので(24年ごとの辰年にご開帳)、春の大潮を楽しむ急流体験と抱き合わせで大島を訪ねることに。
  友浦の善福寺は、ミニ四国霊場である島四国の19番札所にあたり、友浦自治会が管理しています。小さなお堂だからといって、あなどってはいけません。島四国の開創は江戸時代後期の文化4(1807)年ですが、お堂(薬師堂)に安置されているご本尊・薬師如来の右隣にある地蔵菩薩立像(木造/ヒノキ材/像高159.6㎝)は、『しまなみ水軍浪漫のみち文化財調査報告書』美術工芸品編によれば、鎌倉中期頃の作と推定されるようです。地元では〝貝殻地蔵〟として信仰され、もとは地区内の他の場所にあったようですが、開創にあわせてここへ祀られるようになったとか。かつては、開帳に合わせて海浜へ持ちだし、海水をかけて供養したとも。部分的に後補を行うなどの改修が見られるようですが、鎌倉中期の作ともなれば、現在の市指定文化財のランクは、ちょっとさみしいですね。境内には、鎌倉時代末期の嘉暦元(1326)年造立の石造宝篋印塔もあり、こちらは国重要文化財に指定されています。両者から、友浦地区に花開いた鎌倉期の仏教文化が偲ばれます。
  さて、法要には大勢の人だかりが。狭い境内に、100人を越える人が詰めかけ、見つめる視線の先は火が放たれた護摩壇。ホラ貝の音や僧侶の読経に合わせ、祈願のお札が投げ込まれます。強い風もあって、白い煙がモクモクと立ち上がり、横風にあおられ目に入ると染みました。護摩壇が焼け落ちると、詰めかけた人々はここを素足で歩き、無病息災などを祈りました。これを火渡り修行と呼ぶそうです。私も、慢性的な水虫を治そうと、初体験させて頂きました。
次は24年後ですから、62歳の時にも生きていたら参加しようと思います。で、火渡り修行を終えた後も、なぜか境内には人だかりが。それもそのはず、恒例の餅なげがあるからです。今治では(今治に限らず?)、餅なげをイベントの最後に予定すると、ギャラリーは閉会まで帰ろうとしません。最後列で撮影を行う私の足元にも、お餅が一個転がって来て、ゲットすることができました。
  ご開帳は、この日も含め、島四国期間中の4月9~11日にも行われます。お堂の中に入れば、間近でご本尊を拝むことができますし、地蔵菩薩立像についても拝見できます。どうぞこの機会に、島四国文化に触れますとともに、希少な文化財に関心を持って頂けると幸いです。   

広報担当 大成
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