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急きょ、理事会を開催(3/12)

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理事会当日の眺め
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会議資料
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緊急理事会の様子 in 遠見茶屋

  当会では、事業の大きな流れは、年度ごとの総会で議決をいたしますが、緊急の事案が生じた場合は、理事会を開催することになっております。
  この日は、週明けにも市に提出する案件に対し、理事の承認が必要となり、理事9名とオブザーバー2名(事務局・会員)の計11名で審議を図ることになりました。すでに提出書類は作成済みで、事務局としては、理事会の承認を待つだけでした。
  新規事業を行うに当たっては、〝石橋をたたいて渡る〟慎重さが求められます。数名の理事からは、収支やスタッフ確保の見込みに対して不安視する声もきかれました。しかし今回の場合は、急速に進む島の過疎化に対して、事務局が大きな危機感を感じての提案でした。
  すでにご承知おきの通り、先般の国勢調査(昨年10月1日時点)によって、今治市の人口は約15万8千人と分かり、それまで市が公表していた数値を数千人も下回るものでした。5年前の調査よりも8,347人減となり、毎年1,000人を超える市民が流出するなどの事態が生じていることになります。これは愛媛県内の市町では1位、全国の市町村では13番目に多い減少数でした。

  こうした減少数の背景には、高校を卒業した若者の流出と、市外の大学・専門学校等を卒業して地元に就職する若者が少ないという現実があります。わが子に対して、戻ってくることを期待しない親の心情をよく耳にもしますが、果たしてこのままでいいのでしょうか。特に、島しょ部を抱える今治市としましては、島の若者流出はより深刻かも知れません。
  そもそも、当会の前身である「水軍ふるさと会」発足の背景に、過疎化による高齢化で若者が地元に残らないという地域課題がありました。若者が島に残って就職できるのが理想とされましたが、まずは村上水軍のブランド育成に労力と時間がさかれたと思います。水軍レース・村上水軍博物館・潮流体験等は、それらによって生み出されたものでした。交流・観光事業の促進については、一定の成果を得たように思います。
 「能島の里」になって以降は、地場産業の育成に力を入れようとしていますが、これはなかなか大きな課題です。蛭子丸による潮流鯛姿燻製の考案や大島石テーブルの提案もその一つで、遠見茶屋のカレーと石文化体験ツアーは胸を張れるヒット商品だろうと思います。今回の新規事業は、島内で新たな職場環境を生みだそうとするもので、申請が通れば内容を明らかにしたいと思います。
 多くのサイクリストたちが海道を疾走していきますが、そのことで島民の多くが幸福感を得ているのでしょうか。当会の会員数も伸び悩んでおり、新たな会員・協賛確保も急務であります。今回の理事会で、新規事業の提案は承認を得ましたが、市に採用されれば、そこで再び会員が一致団結して知恵をしぼる必要がありそうです。

広報担当 大成
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