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展望台周辺活用計画

 カレイ山展望台は、他の有名展望台と比較してもまったく引けをとらない素晴らしい景色を有しています。しかし観光客がこのカレイ山展望台に来るには、狭い山道である産業道路を通らなければなりません。展望台へ上る途中で、石を積んだ大型車に出合い危険を感じたことが再々あるという話も聞きます。また、石を採る際の騒音等が観光客に不評です。

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 カレイ山展望公園の東側からは歴史と自然が満喫できる島ならではの風景が見られます。西側は長年にわたる大島石の採掘によって山が大きく変形していますが、視点を変えれば石山アートの人工美として見ることが出来ます。

カレイ山展望台は、歴史ロマンと自然美が感じられる場所なのです。

ここには石彫サークルによる石のモニュメントを設置し、それらの作品は石材採掘を自然破壊と考える人たちに無言で語りかけ、人間の営みとしての石材産業の文化的側面を説明してくれると信じています。
 交通手段については、歩く人には遊歩道、自転車の人には既存の農道、車・バスの人には産業道路を利用してもらいます。このように3ルートを設定することで、現在よりはるかに安全にそれぞれのルートのよさを十分に味わうことが出来ると考えています。

実現方法

 瀬戸内海の多島美を見渡す展望台ということで、訪れる人には大きな期待があります。その期待に応えるために、展望という景色だけでは余りにも芸がありません。当会ではカレイ山展望公園のさまざまな活用方法を考えてきました。
 当町ではさまざまなボランティアグループがそれぞれの目的をもって活動をしてきました。その功績が認められ、平成11年には宮窪町が「住民参加の町づくり部門」で自治大臣表彰を受けています。しかし、宮窪町は平成17年1月に今治市と合併し、各グループが一つの地域の団体として活動する基盤を財政的にも地域のまとまりとしても揺るがされることとなりました。そこで、大局的な視点から「地域の良さを守りながら活かしていく」という考えが出てきました。

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 もともと当町では「海賊時代の農作物を作る会」が世界にも誇れる宮窪瀬戸の潮流景観を活かした活動をカレイ山ではじめており、さまざまなグループの活動を地域活性化という共通の目的のもとで統合するNPO法人の立ち上げを模索していました。

上記のような今治市との合併に伴う状況の変化は、このNPO法人の立ち上げが急務であることを痛感させることとなりました。

「海賊時代の農作物を作る会」は他のグループの理解を得ながら、それぞれのグループの活動を包括して町づくりに取り組む「NPO法人能島の里を発展させる会」を立ち上げました。当会は行政、企業、個人経営ではなし得がたい、地域の潤滑油になる事業に取り組み、地域の良さをみんなで守りながら活かしていく団体です。現在、会員は50名余ですが、活動に参加できる人数も多くはなく、将来は当会の目的を共有できる会員を一人でも多く増やして、活動範囲を広げていきたいものです。
 さて、去る平成19年12月21日、本会は「今治市宮窪カレイ山展望公園」の指定管理者に指定されました。平成20年4月1日から平成25年3月31日まで、カレイ山展望公園を今治市に代わって管理・運営いたします。より多くの方々にご利用いただけるよう、潮流美術館構想を基礎に、創意工夫を重ねて魅力あふれる展望公園を作り上げたいと考えています。
 現代は便利さだけを求めるのではなく「自然との共生」を考えなければならない時代へと移行しつつあります。当会は、島の経済を活性化させるとともに、自然と共生することの出来る社会を実現する方法として、「潮流美術館実現構想」に取り組んでいます。

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