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潮流美術館構想に大きな一歩!(炭窯完成)
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 待望の炭窯が3月31日(土)に完成し、火入れが行われました。当日には38人の会員が集まり、記念すべき第1回目の火入れを見守りました。窯いっぱいに詰められた竹に、釜の口から24時間かけて火を付けて、5日間竹を燃やし続け、6日目に耐火煉瓦と赤土で窯を密封しました。火をつけた晩には、会員と助っ人あわせて7人が交代で、炭の出来栄えに思いを馳せて語り合いながら、朝まで窯の番をしました。
 そして4月15日(日)に、ついに初窯出しが行われました。果たして、その出来栄えは…
 残念ながら半焼けの炭が多く、成功とは言い難い状況でした。ただ初窯の場合、窯の土に水分が多いため、商品になるような竹炭は焼けにくく、また、主な目的は屋根の土を焼き固めることにあるため、きれいなドーム状の屋根が完成したという意味では成功と言えるでしょう。さらに、重要な目的のひとつである竹酢液は、72リットルも採ることができました。
 竹炭は室内の余計な湿気や悪臭を吸収するだけでなく、シックハウス症候群の原因となる科学物質などを吸着する効果もあります。また、竹酢液は環境にやさしい消毒液として、無農薬農法に活用することができます。花畑班では、さっそく濃度の濃い竹酢液を草枯らしとして遊歩道に、濃度を薄めた竹酢液を虫除けとして花壇の花に散布しました。効果が楽しみです。全国で注目の高まっている竹炭や竹酢液は、さまざまな改良を加えたうえで、当会の主力商品のひとつとして、遠見茶屋やインターネットで販売する予定です。ご期待ください!

 4月15日の作業では、炭窯の屋根掛けも行いました。あらかじめ組んでおいた支柱にトタンの屋根が張られ、1月1日より始まった炭窯と小屋の制作作業は、3ヶ月の月日と、延べ147人のボランティアによって、見事完成しました。ご協力くださった皆さん、本当にお疲れさまでした。ただ、今後も炭窯と小屋の改良作業は続きます。竹を並べた小屋を筵で囲んで煙を充満させれば、花瓶やお茶の匙などの材料となる煤竹を作ることが出来るそうです。挑戦してみる価値は十分にありそうです。また、会員の左官屋さんが、窯の土をきれいに塗り直すと意気込んでくれています。より良い商品を作るため、そして、より環境に溶け込んだ美しい景観を整えるために、皆さんがんばりましょう!

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花畑より望む炭小屋

理事長 菅原恒夫

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